「Giovan Paolo Maggini brefeia 1695」
アメリカ？ 100年程度前
4/4サイズ ヴァイオリン

ボディ長：368mm

G.P.マッジーニ（イタリア・ブレシア 1580-1630）はストラディバリやガルネリよりも昔の製作家で、イタリア・ブレシア派の最も著名な製作家として知られています。
マッジーニのバイオリンには通常の4/4サイズの355mm（ボディ長）のモデルと、370mm前後の大型モデルがあります。
二重パーフリングやパーフリングでの装飾、4周巻きのスクロールなど独特な作りが見られます。

当楽器は魅惑の大型モデル（368mm）になります。
表面のニスはきれいですが、全体的に判断して100年程度前の製作かと思います。

ラベルの上の焼き印には人名「ALBERT E.CASOLARI」とアメリア・イリノイ州の住所が記されています。製作者の情報かと思いますが、リペアされた際に記されたリペアマンの情報の可能性もあります。

継ぎネックされており、ネック長は4/4サイズ標準の130mmになっています。ストップ長は204mmもあり、駒（魂柱）の位置をどうするか迷いましたが、比率を守った標準の位置とf字孔の刻みの位置の中間程度にしました。
弦長が長すぎで弾きにくいということもなく、大型バイオリンの深くてパワフルな鳴りを味わえると思います。

本格的なマッジーニモデルのヴァイオリンをこの機会にいかがでしょうか。
中々出回らない希少な逸品です。

一通り調整済み（駒調整、ペグ調整、魂柱調整、磨き、クリーニング、全体調整）になります。
ペグ穴はブッシング済み、クラックや細かなひび割れ等すべて修復済みとなっております。
フィッティングパーツ（ペグ・テールピース・あご当て）は高級エボニー材のものに交換・調整しました。
新品のナイロン弦に張り替えてあります。

調整・メンテナンス済みですので、チューニングしていただければすぐにお使いいただけます。